彼一筋 [ファッション]
私の髪は彼にしか触らせない…
と決めたわけではないのだが、ここ10年くらい同じ美容師さんにお世話になっている。途中、美容院にも行けないくらいビンボーになって、ブランクが空いてしまった後は「引っ越したと思った」と明るく笑われた。もはや友達だ。
この街に越してきたとき、最初は新聞の折込み広告に入ってきた美容院に行ってみた。 予約をして行ったにもかかわらず、そこでは長く待たされた。私の番が回ってきてからも手際が悪かった。
ここはだめだと思い、実際に街を歩いてみて美容院を選んだ。緑があふれている路面店、「雑誌オリーブで紹介されました」という宣伝文句にも惹かれたけど、”感じ”で選んで正解だった。
初めは女性が担当してくれたのだが、特に指名もせず何度か通ううち、同じ男性の美容師さんが続いた。
さりげなくおしゃれな人。映画や海外ドラマが好き。海外の通販が好き。アメリカのバスケが好き。スニーカーを集めている。ジムに通っている。
私も何かにつけ映画の話をしてしまう人間だ。「他のお客さんにもらったので」と何度か試写状を譲りますよの電話をわざわざもらうほどになった。残念ながら観に行けたことはなかったけれど。
なので友達感覚なのだけれど、プロとして髪の相談に乗ってくれるところも頼もしい。
私の髪は細く少なく柔らかすぎる、いわゆる猫っ毛。「でも毛流は強いですよ」。へええ、そうなのか。
私がハル・ベリーの写真を持っていったときも果敢に挑戦してくれた。髪型は結構似ていた。ただ、顔がハル・ベリーじゃなかった。
ショートヘアが好きなのだけれど、いまは頻繁に切ってもらうお金も時間もない。が、ワンレンストレートボブが意外と似合うような気がして、ここんとこ同じオーダー。
今回は、夏中まとめ髪にして秋になったら短くしようと思っていたのだが、まとめ髪はやっぱり痛くて「挫折しました」と切ってもらった。
この10年の間に6社にも勤めているのに、美容師さんは同じ。不思議。
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