SSブログ

大人のジャズ [サントラ]

『グッドナイト&グッドラック』を観た日、ダイアン・リーヴスの歌声にやられて帰ってきた。
というか、その足でサントラを買いに行ったのでまっすぐ帰ってこられなかった。

映画は「赤狩り」の時代に真っ向からマッカーシーに立ち向かったアンカーマンを描いている。
題名は番組を締めるお約束の台詞。
1950年代が舞台なので、白黒画面の中、
アンカーマンは紫煙をくゆらせながらコメントしていたりする(!)
そればかりか、調整室も打ち合わせ中も煙が目にしみる。
男たちはワイシャツにネクタイ、女たちはウエストを絞ったドレス。
別のスタジオでジャズシンガーが歌っていたりする。
それがそのままサントラになっているという趣向。
で、ダイアン姐さんはグラミー賞2006ベスト・ジャズ・ヴォーカル賞受賞、だって。
ジャズには詳しくない私だけれど、この大人のムードは最高!
仕事も何もかも終わった夜にゆったりと聴きたい感じ。
『プリテンド』などのスタンダード・ナンバーを見事に自分のものにしている。

この映画、上映館は少ないわ、前売券はないわ、看板は題名の文字だけだわ(新宿の場合)、
ほんとに見せる気あるのか?と詰め寄りたくなるほど、やる気のない公開の仕方だった。
でも観た人の満足度は高いと思う。
数少ない大人の鑑賞に堪える映画だろう。
日本でももっと大人の男性が劇場に足を運んでくれなければね。

Good Night & Good Luck - O.S.T.

Good Night & Good Luck - O.S.T.

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Concord
  • 発売日: 2005/09/27
  • メディア: CD


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(3) 

nice! 1

コメント 4

リス太郎

よし!薄給が出たら観にいこう。でも今月はツケの支払いめちゃ多いしな・・
短い文でも映画の魅力がうまく表現されていますね。ジャズの好きな人なら観たくてしょうがなくなります。
「赤狩り」される時代が二度と来ないことを祈ります。Tremontさんのために。
by リス太郎 (2006-06-08 06:14) 

み○み

○○ぃさん、見~っけ! こんなところにいたのね。部外者でもコメントしていいですか? ・・・答えを待たずにしちゃいまふー。

『グッドナイト&グッドラック』は映画館で予告編を見てから気になってたのですが、結局見ずに終わってしまいそう。って終わったのかな?
ジャズといえば、今日ラジオでミニー・リパートンの『ラヴィン・ユー』がかかってました。彼女ってば黒人だったのですね。ラジオ聴きながらインターネットで検索して初めて知りました。この歌はラジオでよくかかりますが、なんど聴いても今の歌って感じがしますね。
…あ、また関係ないこと言いました?
by み○み (2006-06-08 21:55) 

Tremont

リス太郎さま

あっ、そうか! 
「赤狩り」の時代がくると私は危険なわけですね!
いや~、自覚が足りませんでした。
(といいつつ、今日も赤シャツで出社した私・・・)
by Tremont (2006-06-13 01:37) 

Tremont

み○みさま

いらっしゃいませ(^^)
もしかして、某サイトからのお越しですか?
ありがとうございます。いつでもコメント大歓迎でございます。

Lovin' Youて、あの曲かな?と思って歌詞を検索してみたら、
やっぱりあの曲でした。
あのヴォーカルはミニー・リパートンさんというのですね。
すっごく高い声が出る人ですね。(犬笛?)
ああいうのもジャズなのですか? 境界があいまいな私・・・。

『グッドナイト&グッドラック』はもう終わっちゃったかなあ?
初めは六本木だけだったので、
本当は新宿でかけてくれただけで感謝なのですが。
(いつもお世話になってます、東亜会館さま)
ま、ビデオやDVDでおうちでゆっくり観てもよい作品かも。

しかーし、週末にわたくし御用達の190円レンタルショップに行ってみたら、
突然なくなっていました! 私に何の断りもなく! 何の貼り紙もなく!
年会費1年分払ったのに、まだ途中だったじゃないかー!
こうなるとT屋の半額デイだけが頼りでございます。
by Tremont (2006-06-13 01:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。