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2018年に読んでよかった本 その3 [本]

応募してみたいと思いつつ、毎年未遂に終わっている「韓国文学読書感想文コンテスト」。

https://www.koreanculture.jp/info_news_view.php?cate=12&page=1&number=5818&keyfield=&keyfield1=&key=

書けるかどうかはともかく、読んでみればいいじゃん!
というわけで、2018年は課題作のなかから『越えてくる者、迎えいれる者』を読みました。

ISBN: 978-4-904399-13-2

http://www.asiapress.org/book-dvd/book-koetekurumono/


真っ黒な表紙は宇宙から見た地球ですね。
大都市は光っている、朝鮮半島ではソウルがまぶしい!
それに比べて真っ暗なのが……北朝鮮。

「脱北」を題材にした短編集です。
すごく気になる。 けど、読んでいいのか、引っ掛かる。
興味本意、怖いもの見たさ、みたいなところがありますから。
でも、読んでよかった。

和田とも美先生の訳がとても読みやすい!
訳注や解説がとても勉強になります。
なので、一方的に「先生」と呼ばせていただきますm(_ _)m

「越えてくる者」=脱北者の北での生活、脱出劇、その後
「迎えいれる者」=韓国の人々の戸惑い、責任、対応
などなど。

そうなんだろうな、と想像がつくところあり。
え! そうなの? とやはり驚くところあり。
刺激に満ちた一冊でした。


関連本として挙げられていた『日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩』も読みました。

ISBN: 978-4-904399-08-8

http://www.asiapress.org/book-dvd/book-lihana/

こちらは「越えてきた」若い女性のブログに基づいているので、もっと親しみやすい!
私も若い女性でしたからね、時代が違うだけで(^ー^)
そして、韓国の若い“妹”たちのことを思います( *´艸`)

「越えてきた」といっても、リ・ハナさんの場合、
「生まれたところでいうと、祖父母は日本の植民地時代の済州島(今は韓国)、両親は日本、そして、私は北朝鮮」(18ページ)
だそうです。

ヤン・ヨンヒさんの『かぞくのくに』に似ているなと思ったら、やはりその映画を観たそうです。

http://www.asiapress.org/apn/2012/10/japan/post_4383/

「帰国事業」って、本当に何だったのか。
また、「帰国」したくなるほどの当時の日本での差別、というのも想像もつかないほど……。

それにしても、ハナさんの日本語うまいな。
日本語でこれだけブログ書けるなんて!

10年やってもおぼつかない私の韓国語って一体……と思うけれど。
命懸けで逃げてきて、日本で生きていくのに無我夢中だった人の場合、精神力が違いますね。

リ・ハナさんはその後どうしておられるのか。
Twitterは2013年10月30日で止まってますけど。

https://mobile.twitter.com/HanaLee090/

心おだやかに、できればそれ以上に楽しく、暮らしていてくれればいいな(´ー`).。*・゚゚

この本もブログだけでなく、コラムなどの解説ページもあり、学ぶところ大でした。
「読書」以上の「体験」をさせてもらいました。

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コメント 5

Tremont

今年はとりあえず三日坊主を目指していたんですけど ←目指すなよ
二日で止まっていました。
予定外の休日にやっと書けました(;^_^A
by Tremont (2019-01-15 01:08) 

Tremont

PCが壊れたので、タブレットで書きましたが。
こちらもフリーズしまくるので、恐ろしく時間がかかりました。
保存する前に電池も切れたけど、書いた分ちゃんと残っててくれて、ありがたかったわ\(^o^)/
by Tremont (2019-01-15 01:13) 

リス太郎

この仕事はじめてから文学というものを読まなくなりました。味気ない人生やね。
by リス太郎 (2019-01-30 21:28) 

リス太郎

お元気ですか?れれれのれ。
by リス太郎 (2019-02-10 01:57) 

Tremont

お元気じゃないんですわ実は。
直接お知らせしますね。
by Tremont (2019-03-10 20:55) 

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